海浜幕張に住んでいると、基本的に何でも揃うのですが、唯一無いものは「百貨店・高級ブランド店」ではないでしょうか。
そのため、百貨店に行くとなると、最寄りは「そごう千葉店」になります。
そごう千葉店は全館リニューアルを開始していて、2024年に改装グランドオープンを予定しています。
そごう本館は営業を続けながら段階的に改装し、別館はJUNNU(ジュンヌ)として営業をしていましたが、全面改装に伴い2023年8月31日をもって、いったん営業を終了しました。
そんなそごう千葉店は、Enjoy EXPOによると、2022年度全国の百貨店売上ランキングでは17位で、「そごう」の店舗では横浜店につぎ、第2位です。
出所:【最新版】全国百貨店売上高ランキングTOP100!店舗別・都市別の格付け! | 「Enjoy EXPO」
同情報サイトによると、そごう千葉店は、高島屋新宿店や、三越銀座店、松屋銀座本店よりも売上が高かったとのことで、そごう千葉店の売上の高さには驚きます。
また、2017年に三越千葉店が閉店してしまい、千葉市ではそごう千葉店が唯一の百貨店となっています。
出所:千葉県の熊谷俊人知事「そごう千葉は地域振興に貢献」 - 日本経済新聞
私自身も学生の頃、よく千葉駅に遊びに行ったのですが、千葉駅といえば千葉そごうか千葉パルコ!というイメージが強く、2016年に閉店してしまった千葉パルコに比べて、高級感があり綺麗できらびやかなそごうは、行くたびに華やかな印象に包まれる思い入れのあるスポットです。
もともと千葉そごうは1967年に開業し、1993年に現在の本館、コリドー館(現 ジュンヌ館)、ビーワン館、スポーツ館の4館体制で新生スタートしました。
なお、ビーワン館は2024年1月現在ヨドバシカメラが入っている「塚本ビル」で、1967年の千葉そごう開業当時は、この塚本ビルが「千葉そごう本館」だったそうです。
それが、1993年の新しくできた本館と区別するために、Bee-One(ビーワン)館となったそうです。
今では「ビーワン」という言葉を聞くことは一切ありません。
ちなみに、千葉駅の外房線・内房線の高架下のショッピング街はC-One(シーワン)と言われていて、実は、A-One、Bee-One、C-Oneがあったんじゃないかな?なんて勘ぐってしまいますが、流石にA-Oneは無さそうです笑
2023年9月にセブン&アイ・ホールディングス(HD)が、百貨店子会社のそごう・西武をアメリカの投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却したことが話題となっています。
というのも、2022年11月にフォートレスに売却の基本合意をしたのですが、フォートレスはヨドバシが西武池袋に出店する計画を出し、出店場所などを巡って地権者や自治体など関係者との調整が難航しました。
そして当初2023年2月の売却完了予定だったのですが2度延期しました。
更にはそごう・西武の労働組合が雇用維持を求め西武池袋本店でストライキを実施するなど、色々と話題になったのも記憶に新しいですね。
参考:そごう・西武の売却問題とは 2度延期、関係者と調整難航 - 日本経済新聞、そごう・西武労働組合、ストライキ実施 31日に池袋本店休業 - 日本経済新聞
そんな話題の中で、ヨドバシの出店計画が明らかになり、そごう千葉店ではジュンヌにヨドバシカメラが入ることが判明しました。
ジュンヌ館の土地と建物はすでにヨドバシに売却されたそうです。
参考:そごう千葉店の別館にヨドバシが出店意向 神谷千葉市長「本館との相乗効果を」 - 産経ニュース
そごう千葉店については、もともとそごうのビーワン館のテナントとして入っていたヨドバシですが、今回のそごう・西武の売却に関連して、そごうジュンヌ館を建物ごと取得することになり、なんか個人的にはヤドカリが大きな岩場に定住して成り上がりになった気分です。笑
レストラン街や化粧室など、一部昭和のきらびやかさが残る古き良きそごう千葉店ですが、2024年にどのように生まれ変わるのか期待ですね。